今から百数十年前に写された茶のある景色。
彼らの目に写っていた茶はどんなものだったのだろう。そこに想いを馳せることは彼らを黄泉かえすことかもしれない。
菓子を再生し、茶を飲む、その先に見えてくる心の環を感じたいと思います。
茶人太田宗達による自由な発想の茶会を楽しみながら、和菓子作家杉山早陽子とともにテーマに沿った和菓子をおつくりいただきます。
太田宗達 (おおたそうたつ・茶人)
1957年京都生まれ。島根大学農学部卒業。京都工芸繊維大学大学院博士課程修了。工学博士。有職菓子御調進所老松主人。同志社大学文化情報 学部特別講師。立命館大学国際関係学部非常勤講師。
江戸時代の学問所址である有斐斎弘道館において、京文化をはじめとする各種講座の講師を務める。国内、海外において茶会を数多く開いている。
著作に『源氏物語と菓子』(剛書院),編著に、『京の花街-ひと・わざ・まち-』(日本評論社), ,共著に『茶道学体系 巻4 懐石と菓子』(淡交社),『菓子の茶事を楽しむ』(淡交社),『小鼓』(伝統文化プロデュース連),『蒔菓子』(伝統文化プ ロデュース連),『日本文化のかたち百科』(丸善出版)ほか。「DVDで手ほどき 茶道のきほん」(メイツ出版)を監修。
NHK「きょうの料理」,「ようこそ先輩」,「日めくり万葉集」ほか出演多数。
杉山早陽子(すぎやまさよこ)
1983年三重県生まれ。和菓子作家。食べたら無くなる当たり前のことに着眼、表現方法としての和菓子に可能性を感じ、京都の老舗和菓子店にて和菓子を学ぶ。鑑賞から食べるまでの行為を一つの作品として捉え、記憶に残る一瞬を和菓子に込めて制作する。10年間、和菓子ユニット「日菓」として活躍し、現在は杉山早陽子として和菓子を発表、「御菓子丸」を主宰する。
有斐斎 弘道館 について
有斐斎弘道館は、二つの茶室と庭園を備えた伝統的な数寄屋造の建造物です。京都御所のすぐ西側に位置し、元来、江戸中期を代表する儒者・ 皆川淇園 (みながわきえん) により18世紀の終わりに創立された学問所です。現在は、貴重な京都の文化遺産として保全されています。
[参加費]
¥5,000
[言語]
日本語
[定員]
15名
[ご予約用プログラム名]
トーク: 黄泉かえす茶
[申し込み]
申し込み先:075-441-6662(有斐斎 弘道館)