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Suntag Noh |ノ・スンテク
reallyGood, murder
ギャラリー素形
娯楽化する軍事ショーと写真家の眼差し
韓国の歴史や社会問題をテーマとしたドキュメンタリー作品の制作を行ってきたノ・スンテク(1971、ソウル生まれ)。2014年の韓国美術家賞を受賞するなど、韓国を代表する写真家として近年大きな注目を集めている。韓国で一般公開されている軍事演習や武器販売会に訪れる市民の様子を撮影した「reallyGood, murder」シリーズでは、科学や安全保障の名の下に兵器が礼讃され、さらには軍事ショーが娯楽化される現実が、詩的で美しい写真表現で切り取られている。休日を楽しむ人々と軍事兵器が共存する風景のいびつさは、見る者に違和感を覚えさせるのではないだろうか。今なお停戦状態にある朝鮮半島の軍事環境や一般市民の置かれた状況を、ひとりの写真家として冷静に見つめるスンテクの作品は、変化する社会情勢の中における個人のあり方について、普遍的な問いを投げかける。
ノ・スンテク[reallyGood, murder]、2005 ©Noh Suntag
⑥ギャラリー素形
〒604-0021京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1
地下鉄東西線または烏丸線「烏丸御池駅」2番出口より徒歩6分
OPEN:11:00-19:00
CLOSED:4/27(月)
会場個別入場料:一般、学生(大学・高校・専門生)どちらも 500円
[関連プログラム]
reallyGood, murder: ノ・スンテクと小崎哲哉によるトーク 4/18 13:00 – 14:30(予定)
© 2015 Naoyuki Ogino