グシンデの人物像や彼の写真に写る人々、フエゴ諸島への旅について、クリスティーヌ・バルトが探求します。
彼が撮影したセルクナム族とその謎、これらの写真が出版、展示されることとなった経緯について話します。席には限りがあります。
[スピーカー]
クリスティーヌ・バルト – ケ・ブランリ美術館 写真部門キュレーター
[会場]
京都市役所前広場 >展示情報
[参加費]
無料
[ご予約用プログラム名]
フロアトーク: マルティン・グシンデとフエゴ諸島先住民
クリスティーヌ・バルト
1965年、フランス・エスカヌクラブ生まれ。ケ・ブランリ美術館の写真コレクション部長として、初期から現代までの世界中の写真の収集を行っている。これまでに「Nocturnes de Colombie, images con-temporaines」(2013–2014)、「Patagonie, Images du bout du monde」(2012年)、「Camera Obscura」(2007年)、「«Le Yucatán est ailleurs», Expéditions photographiques (1857–1886) de Désiré Charnay」(2007年)」等、数々の展覧会のキュレーションを行う。
2007年以来、Photoquaiビエンナーレのプログラム委員会のメンバーであり、2007年、2009年、2011年の Photoquai の南米部門ではキュレーターの一員を務めた。また、現代写真のための助成プログラム「LesResidencesdePhotoquai」 の選抜委員会メンバーでもある。
主にアジア、南米、アフリカといった西洋以外の現代写真についてレクチャーや研究を行い、19世紀の探検家の写真や、人類学における写真の歴史的利用についても様々な論文を発表している。
マルティン・グシンデ
1886年ポーランドのヴロツワフにて生まれ、1969年オーストリア、メードリングにて没。
1911年に神言修道会(Society of the Divine Word)の司祭となる。その後、宣教師としてチリに派遣され、サンチアゴのドイツ人高等学校にて博物学を教えるが、人文科学、考古学、人類学といった分野に並ならぬ関心を寄せていた。民族誌学・人類学博物館からの文書情報と研究体制の提供、個人や私的機関からの支援によって、ティエラ・デル・フエゴ諸島への調査は実現した。このフィールドリサーチによって彼の学術的なキャリアが積まれる事になり、ウィーンにて文化人類学の博士論文を提出。彼のアーカイヴや、フィールドノート、写真などは、ドイツのSankt Augustin Anthropos Institutにて保管されている。